医療事務に必要な資格を解説【資格の知名度も重要】

医療事務 資格 不要 医療事務

ユーキャンやニチイ学館など一時期テレビCMでも大きく放送され、いまだ一定数の人気を誇る「医療事務」。

「医療事務」の資格検定(以下:資格)を持っていると、全国にコンビニの数より多くある病院やクリニックのどこでも働けますし、その資格取得が比較的お手軽なため、とても魅力的な職種です。

ですが、「医療事務」と一口にいっても、その資格は無数に存在しているため、どれがいいのか判断に迷ってしまいますよね。

この記事では、15年以上医療事務として勤務し、医療事務系教育機関での教員歴のある筆者が、医療事務の資格に関する医療現場の実情と最も目指すべき医療事務の資格についてご紹介をしていきます。

あなたにあった最善の医療事務の資格が明確になりますので、ぜひ最後までお読みください。


医療事務系の資格や検定は本当に数多くありますが、そのほとんどが

取得する意味ない

と筆者は考えます。

どのような根拠で「意味がない」と断言しているのか、項目ごとに説明していきますので、医療事務を目指す方はしっかり把握して今後の参考にしてください。

1.医療事務系の資格例

まず医療事務系の資格検定を列挙していきましょう。

  • 医療保険士
  • 医療事務検定試験
  • 医療事認定実務者
  • レセプト点検業務技能検定試験
  • 医事コンピュータ能力技能検定試験

などなど・・

このように、少しググっただけで出てきたほんの一部の資格を書き出してみましたが、

全部不要です。

 

2.医療事務系の資格が不要な根拠

なぜ不要と言えるのでしょうか?以下に理由を示していきます。

2-1.無資格で就職可

不要と考える一番の根拠はやはり「資格がなくても働くことができる」。

これに尽きます。

医師や看護師、その他国家資格の職種はその資格がないと業務を行うことができず、就職すらできませんが、医療事務はそうではありません。

資格がなくても業務を行うことができます。

ちなみに特定の資格がないとその業務ができないことを業務独占といいます。

2-2.資格に知名度がない

業務を行うことに資格が不要とはいえ、資格を持っているということで知識や技術が保証され、就職に有利になるのではないか?

そう考えることもできます。

しかし、誰もその資格について詳しく知りません!

つまり、面接官である病院の人事担当や事務長がその資格を知らなければ意味がない。

ということです。

これらの医療事務の資格は国家資格ではなく、多くの民間団体が独自で作った資格が乱立している状況であり、誰もその全てを把握していません。

そのため、面接官に「こんな資格を持っているなんてすごいね!」と言われることはなく、

ふーん、まあ医療事務の勉強したんだね

という印象を与える程度の役割しかありません。

2-3.費用対効果がよくない

以上のことから、資格を取得しても費用対効果(コスパ、コストパフォーマンス)が低いのです。

専門学校などの養成施設や社会人向けの講座、またセミナーなどの受講費用はバカになりませんし、独学でも資格自体の受験費用がかかってきます。

多くのお金と時間をかけても必要な資格だとは私は思いません。

どうせなら知識と技術がしっかり身に付いてかつ、就職でも有利になるような資格が欲しいですね。

 

3.医療事務系の中で認知度の高い資格

とはいえ、医療事務の資格の中でも知名度があり、就職に役立つ資格はあります。

ずばり、医療事務において必要な資格は、

主にこれらに集約されます。

ただ「医療事務」と一言で言ってもその業種は幅広いため、自分がどのような医療事務員になりたいかをよく考えてこの4つの中から選んでください。

もちろん、全て取得することも可能です。

以下に解説記事を挙げていますので、併せてごらんください。

 

4.おわりに

少々辛辣な内容となりましたが、「資格商法」という言葉もあるくらい、資格はビジネスとして扱われます。

資格の実施側としては、教材を買わせ、受験料を払わせた時点でミッションクリアなので、受験者が受かろうが受かるまいが、それが現場で評価されようがされなかろうが関係ないということです。

ともあれ、実体験で感じた所感ではあるものの、あくまで私個人の意見です。

どんな資格でも、取得する過程で学んだ知識や勉強の過程というのは決して無駄にはなりませんので、学校等のカリキュラムに組み込まれている場合はしっかりと勉強して合格するようにがんばってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました