初診料・再診料について詳しく解説【医療費を把握しながら支払いを】

医師 ハート 医療費

医療機関を受診した際に支払う医療費は専門的なことが多く、なかなか内容を理解できないことが多いですね。

このブログでは、医療事務として長らく病院に勤務する私が、一般の方にも伝わるようできるだけわかりやすく医療費について説明していきます。

今回は医療費を計算する上で、最も基本的な算定項目である初診料再診料についてです。


こんにちは、ひとしです。

医療機関を受診するとほぼ必ずといっていいほど発生するのが初診料もしくは再診料です。

「先生に何もしてもらっていないのに初診料がとられている!」と感じたことがある方もいるでしょう。

初診料や再診料はどういったことに対する費用なのか、またそれを算定するルールはどのようになっているのかなどを解説していきます。

この記事を読むことで初診料と再診料について明確となり、実際に医療機関を受診した際にも役立つ知識となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

1.初診料・再診料とは

1-1.初診料と再診料について

初診料や再診料は「基本診療料」という区分に入り、その名の通り医師が患者さんを診療する上で基礎となる項目です。

医師が患者さんを診察するだけでその費用を算定することができます。

ここでひっかかるのが「診察の定義」ですね。

「診察」とは、医師・歯科医師が患者の病状を判断するために、質問をしたり体を調べたりすることです。

つまり、医師が患者さんから現在の症状や受診に至った経緯を聞き取ったり、目や口の中を見たり、聴診器を当てて身体の中の音を聴いたり、血圧を測定したりすることまでが「診察」に含まれます。

そして初診料および再診料の点数(費用)が以下の通りです。
▶初診料:288点 (2,880円) 健康保険の3割負担で860円
▶再診料:73点    (730円) 健康保険の3割負担で220円
 ※令和2年度 診療報酬点数改定にて

医師がたとえ1.2分程度であっても「診察」をするだけでこれだけの金額が動いているのです。

さすが最強の資格、「医師」ですね。

1-2.初診と再診の違い

初診と再診の違いを簡単にいうと以下の通りです。

  • 初診:その症状やケガで初めて受診した際の診察のこと。その症状やケガの診察の間は最初の1回のみ初診料が算定される
  • 再診:初診後、2回目以降の診察のこと。治療が終了するまでは、受診のたび再診料が算定される。

このように、医療機関を受診するきっかけとなった症状やケガで初めて受診する時に算定されるのが「初診料」で、それ以降、治療が終了するまでの受診時に算定されるのが「再診料」です。

1-3.初診料・再診料の算定基準

一つの症状やケガに対する治療が終われば、再び別の症状やケガで受診した時はまた「初診」での診療となります。

しかし、初診料と再診料の算定基準は基本的にはこの通りですが、症状やケガの状態は一定ではありませんので、例外もたくさんあります。

患者さんの症状・ケガの経過や受診状況などは本当に様々で、それらすべての事柄に対して算定ルールを定めておくことは難しいため、ある程度は医療機関の裁量にも任されているのです。

たとえば、

  • 風邪で受診して初診料を算定後、二日後に転倒してケガで同じ医療機関を受診⇒再診
  • 手荒れ症状で皮膚科受診。軟膏を処方してもらうも、ケチなので医師の指示より少ない量を塗り、半年後に再び同じ症状で受診。⇒初診
  • 乳幼児が熱を繰り返し、頻繁に熱を出すため短い期間に何度も医療機関を受診している⇒すべて初診
  • 1年に一回、経過観察のだけで受診し、毎年来年の予約を取っている。⇒再診

このように、「初診」とするか「再診」とするかは医療機関で定めるルールによって異なりますので、

「あの病院ではこれと同じパターンで再診にしてくれたよ!」

などと言って職員さんを困らせないようにしてくださいね。

原則として、医師の指示通りの受診を心がけるようにしてください。

薬の用法用量を指示通り飲み、ちゃんと予約日に受診に行くことで「再診」として扱われますが、それを守らないと「初診」にされるケースもありますので、そんなことで無駄な出費をしないようにしましょう。

 

2.初診と新患の違い

初診」と混同しやすい言葉で「新患」というものがありますが、初診と新患は明確に異なります。

新患とは、その医療機関に本当に初めて受診した時のことを言います。

たとえば、A病院にとってあなたは何度も「初診患者(初診料算定患者)」になることはできますが、「新患」になることは最初の一度だけです。

そのため初めての病院に受診する際は窓口で、「初診です」というのではなく、「新患です」や「全く初めてです」というとやりとりがスムーズにいきます。

 

3.初診料・再診料に対する加算

初診料および再診料には、受診した時間帯や曜日によって加算される項目があります。

正しく把握しておくことで無駄な出費を回避できますので、下の表をご一読ください。。

  • 時間外加算:初診料+85点 再診料+65点
  • 休日加算:初診料+250点 再診料+190点
  • 深夜加算:初診料+480点 再診料+420点
  • 乳幼児加算:初診料+75点 再診料+38点

 

4.医療機関による初診料・再診料の違い

2006年までは診療所と病院で初診料・再診料に少し違いがありましたが、2020年現在では両者に差はありません。

ですが、診療所などからの紹介状なしに大病院を初診で受診すると、初診料とは別に「選定療養費」を追加で支払わなければならないことになりかねませんので注意が必要です。

選定療養費についてはこちらの記事に記載していますので、ご参照ください。

 

5.おわりに

初診料と再診料についてまとめてきましたが、算定条件や算定点数を比べてみると結構な差がありますね。

算定ルールを正しく把握しておくことで、無駄な出費を抑えられたり、病状に合った受診を心がけることなどができますので、今後もこのブログでしっかり勉強してくれましたら幸いです。

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