病院の休日はシフト制と固定休のどちらが働きやすいか?

シフト制と固定休 病院一般

病院で働く場合、その病院の性質によって休日が「シフト制」なのか「土日(祝)固定」なのかどちかに分かれます。

筆者が休日がシフト制と固定休の両方の病院で医療事務職員として勤務した経験から、結局のところどちらが働きやすいのかをお伝えしていきます。

人によって家庭事情はことなるため、一概にどちらが良いということはないでしょうが、私の私見としては、

土日(祝)固定の休みが精神衛生上良い

と感じました。

シフト制と固定休それぞれのメリット・デメリットを紹介することで、ご覧頂いている方の「最適な働き方」を選択できる手助けとなることを目的としています。

できる限り中立な目線で両者を比較してみていきますので、ぜひ最後までお読みください。

1.前提条件の確認

前提として、
ブラック病院=シフト制
ホワイト病院=土日(祝)固定休

とは一概には言えませんが、ブラック病院はシフト制であり、ホワイト病院は固定休である傾向にあります

2次救急を担当している中規模~大規模の病院は24時間体制で医療を担っているため、シフト制を敷いていることがほとんどでしょう。

救急医療を積極的に行っていれば業務量が多くなり、マネジメントが煩雑になって結果としてブラックな傾向になる・・ということは考えられます。

 

2.自分が休日の日の気持ち

2-1.シフト制

その部署内で休みと仕事が区別されませんので、自分が休日の日も職場はフル稼働です。

職場内でグループLINEなど構築していようものなら、自分が休みの日にもばんばんグループLINEが動くことでしょうし、確認事項が生じると休みの日でも普通に職場から連絡が入ることもしばしばです。

また、自分が出勤していればミスが発覚しても自分で修正することができますが、休みの日に他者や上司に自分のミスを発見された場合、尻ぬぐいをやってもらわざるを得ませんし、最悪の場合、自分が休みを返上して出勤し、修正しないといけないことさえあります。

そのため、私の場合は100%安心して気持ちを休めることはできませんでした。

2-2.固定休

固定休は職員が同時に“全員で休み、全員で働く”という状況ですので、休みの日は完全に仕事を忘れることができます。

全員が休んでいますので、自分が出勤していない日に自分のミスを他者に発見されることもありませんし、休日に呼び出されることもありません。

何も心配することがありませんので、完全に心を休めることができます。


 

3.休み明けの出勤日の負荷

3-1.シフト制

人によって休みが異なるため、

「休み明けにはメールがたくさん来ていた」

「机の上に書類や回覧物がてんこ盛りになっていた」

といった状況に陥り、休み明けの朝は大変です。

自分が休んでいた間に組織の仕事がどれだけ進んだかを確認する必要がありますので、せっかく休みでリフレッシュしたのに、

「休み明けは業務がたくさん貯まっているから早く出勤する」と億劫な休み明けがスタートするといったことにもなりかねません。

3-2.固定休

その病院で働く職員のほぼ全員が土日(祝)固定で休みのため、

「休み明けにはメールがたくさん来ていた」※外部業者関係を除く。

「机の上に書類や回覧物がてんこ盛りになっていた」

ということがありません。

そのため、休み明けである月曜にはリフレッシュした万全の状態で全員でルーチンワークに入ることができます。

 

4.特定の日を休みたい場合

4-1.シフト制

シフト制では、職員のシフトを組む担当者もしくは上司に「〇日は休みたい」という旨を申告すればその日に休みを頂けるでしょう。

病院によっては、例えば「毎月3日分までは希望を聞く」といったところもあります。

休み希望を出せるのが3日分では少ないと感じるかもしれませんが、その部署の全職員の希望を聞いていてはシフトが成り立ちませんので、3日が概ね妥当な日数でしょう。

また、お子さんの急な病気などでシフト変更せざるを得ない状況になった場合も、同僚と交代してもらうなどして柔軟に対応することができます。

4-2.固定休

土日(祝)が固定で休みのため、平日に休みたい場合は有給休暇を取得する必要があります。

平日が休みの友人とのレジャーや、お子さんの学校行事、また役所や銀行の窓口に行く必要があるなど、平日に休みが必要なケースは結構あります。

その都度、有給休暇を申請しないといけないのは気が引けるかもしれません。

近年では働き方改革の流れから有休休暇の取得が必須となってきていますので、従来より比較的有給休暇を取りやすい状況でありますが、限りある有給休暇をいつどんな時に使うかは迷いどころですね。

 

5.その他

5-1.情報の共有

5-1-1.シフト制

 

バラバラに出勤しているため、誰に何を伝えたかわからなくなります。

5-1-2.固定休

全員が出勤していますので、漏れなく伝わります。

5-2.職場内のレジャー

5-2-1.シフト制

職場の皆でレジャーを楽しみたいと思っても、全員で休むことはできませんので、必ず誰かが犠牲になります。

5-2-2.固定休

職場の皆でレジャーをしたい場合も、全員が休みなので誰に遠慮することもなく思う存分楽しむことができます。

 

6.おわりに

今回は病院を例に出して展開していきましたが、シフト制か固定休かはどの業界でも存在するため、病院だけに限定されない話だと考えます。

また、医師や看護師の方は病院全体が固定休であったとししても病院である以上は入院患者がいますので、シフト制(交代勤務)とは切っても切れない関係です。

こうして比較してみると、固定休に軍配が上がりそうですが、それはもう本当に人それぞれの感じ方次第でしょう。

私は独身事態をシフト制の病院で過ごし、固定休の病院に転職してから間もなく結婚しました。

本記事作成時はまだ子どもはいませんが、家庭を持つとやはり土日祝固定休の方が働きやすいと実感しております。

皆さんが皆さんの家庭を犠牲にすることなくうまく実情に沿った働き方ができるのは、シフト制か固定休であるか、どちらかをしっかり見極めて、良い就職をしてください。

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