大卒と専門卒の病院での違い【悲報】

医療系専門学校

現代では大企業でもリストラが断行され、終身雇用制度の崩壊や年功序列制度が失われつつあり、実力主義社会に移行していく段階ではありますが、病院においてはまだまだ学歴が優先されます。

この記事では、病院の就職において大卒(4大学卒)と専門卒(専門学校卒)の違いを比較して検討していきます。

これをご覧になっている高校生の皆さんも、大学に行くか専門学校に行くかの判断基準にしてくだされば幸いです。

 


病院は一般企業とは異なり、大学卒の人だけではなく、専門学校卒の人もたくさん存在します。
※高卒の人もいますが、今回は除外します。

大学でしか資格を取得することができない医師や薬剤師とは違い、大学と専門学校のどちらに進学しても資格を取ることができるものがあります。

たとえば事務員の簿記や医療事務系資格を筆頭に、診療放射線技師や臨床検査技師、看護師などの国家資格もそうです。

しかし、当たり前ではありますが、大学と専門学校では修学年数が違うため、同じ資格を持っているとはいえ、同じように扱うわけにはいかないのです。

それでは大学卒と専門学校卒に一体どれほどの差があるのか、みていきましょう。

※対象モデルは病院に一般職として採用された事務員としますが、国家資格を持った他職種も概ね同じような差です。

1.給与

ある病院の一例としての初任給はこのようになっています。

大学卒:173,000円
専門学校卒:155,000円

全く同じ資格を持っているにも関わらず、大学卒と専門学校卒で20,000円近い給与の差があります。

もちろん、それだけ給与が違っていても業務内容は全く同じです。専門学校卒の方が業務量が少なかったり、割り振られる業務に限りがあったりはしません。

平等にしんどい思いをします。

さらに、残業代の時給計算はこの基本給がベースとなるため、残業すればするほど大学卒と専門学校卒の給与の手取り額の差が開いていきます。

昇給」に関してはそれほど大差はありませんが、やはり大卒の方が専門学校卒よりやや多めの昇給額となっています。

 

2.昇進

同期で大学卒と専門学校卒がいた場合、両者を比較して昇進が早いのは大学卒です。

専門的な勉強のみを行ってきた専門学校卒に加え、大学卒は社会人基礎力や人間力などの教養もあるとされています。
(実際にあるかどうかは別にして)

大学卒の方が専門知識だけではなく総合的な知識を有する「ジェネラリスト」という扱いを受け、専門学校卒は専門知識のみの習得に留まる「スペシャリスト」の扱いを受ける傾向にあると言えます。

そのため、大学卒の方が昇進し、主任や室長などの役職を得るのが早いのです。

 

3.就職先

これが一番のつらいポイントですが、病院によっては大卒のみしか採用しないケースも多々あります。

いわゆる「学歴フィルター」と呼ばれるもので、病院それぞれに事情や判断により大卒のみの採用としているのであり、なぜそうしているのかは不明です。

その病院に就職したい気持ちがあっても、まずその土俵にすら立たせてもらえないのですから、大学卒と専門学校卒で給与に差があるよりもどうしようもありませんね。

 

4.おわりに

病院における大学卒と専門学校卒を比較してきましたが、今回の記事では専門学校卒のデメリットが目立ちました。

ですが、専門学校に通うメリットは正直なところ修学年数の短さくらいしか私には見当たりません。

さりとて、全ての学校が、「大学だから」や「専門学校だから」と一概にくくれるものでもありません。

学校一つ一つにそれぞれ特色があり、特長があるでしょう。その学校がどういった事柄に力を注いでいるかを見極めることが大切です。

入学する前に、入学を考えようとしている学校のことは入念に下調べをし、いろいろな人に相談をして情報収集し、あなたにとって間違いのない進学をするようにしてください。

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